人の感情が色でわかる「共感覚」を持つという不思議な青年―藤木司を担当することになった、臨床心理士の佐久間美帆。

救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。

「おれ、死ぬわ」――理由なき自殺が、地球規模で爆発的に増えていく。幼稚園児までが自殺し、百人以上が集団死する異常事態。

華々しい経歴を持ちながら、訳あって自分の絵筆がとれない洋画家の本庄敦史は、師の勧めにより知的障害者更生施設「ユーカリ園」でアートワークグループの指導をすることになった。

色覚障害者のサイト〈ランボー・クラブ〉。

怜悧な頭脳とシャープな風貌。そして、毒を含んだ皮肉な発言。

新設の失踪人特捜部に配属されたベテラン女性刑事ルイース・リック。

学校では問題児扱いだが映画が大好きな中学生、翔一と知り合い意気投合した(俺)。

法を犯した精神障害者を収容・治療する医療観察施設。何重もの鋼鉄の扉で囲まれた重監護病棟で患者が女医を惨殺し、逃走した。

関東電工のエリート折原章一は、元上司から新会社設立への参加を求められた。

知的障害者が住み込みで働く工場で人知れず行われていた驚くべき事実…。